2005年~2014年まで、「読売新聞」読書欄に掲載された書評、97本を収録した本書。小泉今日子さんが10年間の人生の中で、何を考え、何に興味を持っていたたのか。優しい眼差しで世界を捉える彼女の人柄と、同時代を生きている1人の人間としての葛藤や悩みが、選んだ本とその書評から垣間みる事ができ、とても勇気づけられます。
この本を作るにあたって、現在の彼女自身が、かつての自分が書いた書評にそれぞれ短いコメントを寄せているのですが、そこから大きな時間の流れが感じられ、常に”今”を生き続けている彼女の姿がとても素敵でした。何か本読みたいけれど、何読んだらいいか分からないな〜という時、新しい扉となってくれるような本だと感じました。