なんて素敵な雑誌が存在していたのでしょう!この雑誌「暮らしのおへそ」の存在を知ってからというもの、バックナンバーを色々と読んでいるのですが、決して流行を追った内容ではないので、何年も前の記事だったとしても色褪せず、毎回楽しく読ませて頂いてます。
その人だけがもつ習慣。それをこの本では「おへそ」と名づけました。
料理家、脚本家、カフェ店主、パン屋さん、編集者、主婦……様々なジャンルで活躍している方々のおへそ(=習慣)には、暮らしの知恵や哲学が宿っていました。それぞれの方の暮らしのおへそ=習慣には、あなたの明日を豊かにする小さなヒントがありそうです。
表紙に「習慣には、明日を変える力がある」と書かれているように、この雑誌では、私たちの人生を構成しているのは、一見小さく見えたり地味に思える様な日々の習慣であり、そこに小さな変化を取り入れることによって、人生も豊かに少しずつ変化してゆくことが、適切な距離を保ちながら、優しく提案されています。
毎号、多岐にわたるジャンル出身の方々への、優しい視点のインタビュー内容は、多様性に触れる喜びと、「〇〇屋さんの△△さん」といった肩書きを超えた、1人の人間と出会える楽しさを与えてくれます。
今回のvol.22では、脚本家 木皿 泉さんによる「幸福論そのまんまでここにいてよし」が、特に印象に残っています。ドラマ「すいか」が大好きな私は、この脚本家さんが夫婦ユニットだったことを今回初めて知り、まずはビックリ!そしてインタビュー内容を通して、お二人の生活の在り方や、仕事の進め方を知り、あのような温かいドラマの源に触れたような気がしました。「何者にもならなくてもいいんだよ。あなたはそのまま居ていいんだよ」というメッセージを正に生きているお二人の姿に、ハートがじんわり温かくなりました。
ありふれた日常や、生活といった身近なものの中にある美しさに気付かせてくれる、優しい1冊です。