Happyちゃん繋がりでしった、しーちゃんこと、脚本家の旺季志ずかさんの作品。ピンク色の髪の毛がチャーミングで最近ではアイドル吉本坂46に挑戦中とのこと!「虹」が私の中でキーワードとして最近あったので、今回気になって彼女の小説「虹の翼のミライ」を手に取ってみました。
実は前作「臆病な僕でも勇者になれた七つの教え」も読んだのですが、今回も宇宙の法則を主人公との冒険を通して理解できるよう、ファンタジックなストーリーが組み立てられています。読んでいる人達が気持ち良く感じられる場所へと連れて行ってくれることが約束された物語は、安心して一気に読めてしまいます。スピリチュアルに精通している人には馴染みの深い内容を確認しながら読めますし、子どもにも分かりやすく宇宙の法則の概要が学べるのではないかな、と思います。
ただ前作でも感じたのですが、しーちゃんは脚本家さんだからでしょうか。言葉の使い方がとても独特で、彼女が書く本は、一般的な小説のように言語で全ての情景が描写されていません。言葉の選択や表現も文学というよりも、まるでPOPミュージックの楽譜の様なのです。そのため、文章そのものを言語として理解する、というよりも、リズミカルに配置された言葉と言葉の間から浮かび上がってくる映像を受け取る、というユニークな読書体験でした。独特な言葉の配列が「映像そのもの」を内包し伝達する装置として働いているように感じられ、この体験が個人的には面白いなぁと感じました。
個人的な「虹」の探求はといえば、本書を読んだ後すぐに「虹色の羽を持った者たちが暮らす星がある」という記事を偶然見かけてギョギョッとなったのでありました。(この個人的な探求は別ブログにて続く‥笑)