お笑い芸人、ボクサー、画家、俳優、ヨギーetc… もはや既存のカテゴリーに収まらない類希なる存在へと深化し続ける片岡鶴太郎氏。勝手ながら個人的には「先生!」とお呼びしたいくらい、進化/深化し続けている姿は美しく、大変励まされています。同じ命を持つ私たちの誰もが内に持っている大いなる可能性を生きる姿は、まさに彼自身が「アート作品」なのだと、強く感じさせてくれます。
本書ではそんな片岡氏がこれまで辿って来た経緯や、多岐にわたる活動の背景にある哲学、ヨガをはじめとする、”心の中に「静」を持つ”のに必要なアイディアが紹介されていました。片岡氏自身が作られているという料理もとても美味しそうで、いつか料理本を出して頂きたい!
発せられている研ぎすまされたエネルギーからは、若々しい生命力がみなぎっているように感じられ、とても63歳には見えません。以前オーラの泉に出演していた際、江原さんに「片岡さんの中に、声であったり、導きであったり、才能であったり、そういった色んなものがどんどん降りてくる「飛行場(土台)」がある、と言われていたのが印象に残っています。また江原さん曰く、かつて片岡氏がボクサーの鬼塚選手のマネージャーやセコンドを務めたりしたのも、守護霊としての役割を学ぶためでもあった、とか。
内なる存在(片岡さんは「腹の主」と呼ぶ)に沿って生きると、人はこんなにもダイナミックに生きることができるのですね。そしてそれを形作っているのは、日々の地味な繰り返しの作業だということ。かなりストイックなスケジュールが載っていましたが、本人曰くストイック(禁欲的)にしようとしているわけではなく、快楽や歓喜を追求した結果だと言うことが、とても興味深かったです!
”大切なのは「今日、やろう」なんです。明日のことは考えないで、とにかく「今日、やろう」でやってみる。やってみると小さな変化が生まれて、やって良かったなと思う。それで寝て、起きて、また「今日、やろう」。その繰り返しなんです。「今日やろう」これはいい換えれば「今を大切にしよう」ということにもつながるでしょう。”