スピリチュアル系の本を読みあさっていると、色んなところで出て来る「セス」という名前。
エイブラハムをチャネリングしているヒックス夫妻も、セスと出会ったことが、活動のキッカケだったとも、昔お話しされていました。
700ページ弱ある、随分と分厚い本ですが、頑張って読みました!
第一作目「セスは語る」も並行して読んでいるのですが、2作目のほうが先に読み終わったので、こちらから感想を書きたいと思います。
セス・シリーズ本は、作家ジェーン・ロバーツさんによるチャネリング本で、旦那さんである画家のロバートさんが手記によって記録したものです。
前作「セスは語る」同様、いつ行われたのか、チャネリングしていたジェーンさんはどんな様子だったかなど、その時々のロバートさんの感想や観察記録を挟みながら、セスの言葉が綴られています。
なので、正直読みにくいです!
でも、その御陰で、セスという得体の知れない存在に(色んな意味で)溺れることなく、セスがセスだけで存在しているのではなく、ジェーンさんやロバートさんの存在を介して存在しているのだという事実を、ちゃんと読者も認識できるようになっている構成は、他のチャネリング本とは大きく姿勢が異なっています。
イエール大学が全てのセスの記録を保管している、というのも何となく、分かる気がします。
出版元のナチュラルスピリットさんの帯には、「思考は現実になるの原点!あらゆる類書はこの本を元にしています!チャネリング本の名著中の名著 スピリチュアル本の最高傑作!」と書いてありましたが、まさにそんな1冊で、「あ、あの人も、あの人も、この本読んでたんだろうな〜」と、ニューエイジ思想に大きな影響を及ぼした本であることが分かります。
ただ、「思考は現実になる」という考え方は、セス以前にも勿論存在しており、アメリカのニューソート思想に源流があるので、そういう意味では原点ではないのですが、それでも、目には見えない次元から「思考は現実になる」ということが、どんな構造になっているのか、という内容は、読んでいてとても刺激的です。
あらゆるスピリチュアル系や自己啓発本は、思考や感情やイメージが私たちの現実を作っていると語っていますが、そもそも、それらに影響を与えている根底にあるものは、私たちの「観念」であるのだと、セスは繰り返し語っていました。
不思議なのは、セスシリーズ本は、原書では他にも何冊も出ているのに、日本ではまだ2冊しか翻訳されていないこと。
また、70年代にはオカルトブームがあったというのに、日本での出版が27年後と遅かったことも不思議ですし、1作目と2作目の間に、13年も時間が開いていることも、やっぱりとても不思議です。
(1作目「セスは語る」の原書は1972年が初版で、日本での翻訳は1999年。
今回読んだ「セス・ブック」の原書は1974年が初版で、日本では2012年翻訳。)
拡大化するスピリチュアル・ビジネスの源流思想の1つともいえる重要なシリーズ本が、これほど日本市場に出回るのが遅れていることが、とても不思議です‥!
(つまりは、翻訳プリーズ!!)
セス・ブック 個人的現実の本質
▶ 全体的にセスの本は、私にとって「重い!」のですが、ニューエイジ思想や日本の精神世界の歴史をたどる上でも重要な1冊です。「観念」についての多岐にわたる情報は、とても刺激的な内容となっています☺
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引き寄せの法則
▶セスが語った「観念が現実を作っている」を、もっとポップに分かりやすく説明しているエイブラハムのエネルギーは、とことん軽いです