前回同様、服部みれいさんの声のメルマガで紹介されていたシルバーバーチが気になってしまったので、今回手にとってみました。本書「シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A」は、これまで刊行された霊言集十数冊の単行本の中から、交霊会の出席者からの質問に対するシルバーバーチの答えたものばかりを編集したものだそうです。
そもそもこれまでシルバーバーチという名前さえ聞いたことがなかった私ですが、本書を読み進めていくと、そこに書かれていた死後の世界観は、「スピリチュアル」という言葉を日本で普及させたスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之さんの本やDVDで紹介されていたものととてもよく似ていたのでした。このチャネリングされた古代霊シルバーバーチは、江原氏が留学した先イギリスの交霊界で60年間にも渡り霊的教訓を語り続けてきた存在、とのこと。何か関係があるのかしら‥??
このシルバーバーチは3000年も前に地上で生活した存在とのことですが、自らの出自や国籍、地位等は明かされることがなかったという、とっても謎に包まれた存在‥。これはシルバーバーチだけに限らず、他のあらゆることにも繋がっていますが、真意はどこまでいっても「分からない」のですが、それでもシルバーバーチが語る内容には、「ほほぅ‥!」と想像力を刺激する内容が沢山ちりばめられていました。
死後の世界は思念が実体をもつ世界だといわれていますが、私たちが考えることがリアルであり、実体がある、とのこと。すべてが隠されることなく、明らかにされる世界。その世界へ移行するために、この地球での生活は訓練であると、シルバーバーチは語ります。思考が現実化するまでに時間がかかるこの地球での生活を通して、意識をより純粋に浄化し、意図をよりクリアにし、明確に正しくイメージを描き切る、その練習を私たちはしているのかしら‥?そんな風に考えてみると、面白いなぁ‥と思いました。
このシルバーバーチを読んで、ふと思い出したの、ヨガナンダ氏の本「あるヨギの自叙伝」内で師スリ・ユクテスワ氏が死後復活した際に語っていた幽界や観念界についてでした。2人が語る幽界には共通点も多く、その次に向かう先である、スリ・ユクテスワ氏が指す観念界は、恐らくシルバーバーチが呼ぶ霊界に値するのかなぁと。どちらも霊性を上げることや、カルマについての内容が重複していて、死後の世界に対する想像が更に刺激されました。
“私からのアドバイスは、いつもと同じです。霊界からの通信は(うのみにせずに)理性をもって検討しなさいということです。「おかしい。これは納得できない」とおもったら、躊躇なく拒絶することです。私も含めて霊界からの通信者も、絶対に間違いを犯さないということはあり得ないのです。まだまだ完全の域に到達していないからです。完全に到るには、永遠の時を要します。それは、何度もいっていますように、終わりのない過程なのです。”
シルバーバーチが語る世界観は、途方もなく壮大なものでした。想像していた以上に、旅路はこれからも長そうで、私は思わず頭がクラリッとなってしまいました‥!
シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A―崇高な存在との対話
▶自称・私たちよりも霊的に進化した霊からのお言葉集。霊性を上げる旅路は長そうです‥
あるヨギの自叙伝
▶ヨガナンダ氏の師スリ・ユクテスワ氏が死後の復活後に語った幽界や観念界も途方もない物語です
辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」 (漫画とリポートでめぐる「死後の世界」)
▶うっかりあの世を見てしまった人たちをインタビューした本。ライトな内容で読みやすく楽しいです