本旅

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076. 風の帰る場所

11月 25, 2018

前回「シュナの旅」を読んで、改めて宮崎駿監督の思想を知りたくなってしまい、今回手にとった1冊「風の変える場所」。当時雑誌「CUT」と「SIGHT」に掲載された宮崎駿監督の貴重なインタビュー5本がノーカットで集められた本書。最初のインタビューは1990年、「魔女の宅急便」がヒットし「紅の豚」がまだスタートしていない時期のものから、2001年の「千と千尋の神隠し」まで、約12年に渡って行われたというインタビュー。インタビュアーは、雑誌rockin’onやCUTなどの創刊者でも有名な渋谷陽一さん。

同じインタビューアーであるということで、間に時間は空いていても、インタビュー内容には常に一貫性があり(勿論、重複している所もあるのですが)、読んでいると、宮崎監督自身の思想的変化や作品テーマの変化が時系列で整理され、分かりやすい内容になっていました(ちょっと個人的には強引な気もしますが‥!)宮崎監督の非言語的思考を、インタビュアーの渋谷さんが言語化して分析して整理することによって、新たに宮崎監督から引き出されるエピソードやお話があって、会話は共同創造であるということに、改めて気付かされます。

今まさに漫画「ナウシカ」を読んでいる途中の私は、インタビューの中に自然農法の父・福岡正信さんの名前が出てきて、大興奮でした(笑)でも、ただの「エコロジーな宮崎駿監督」にはならなかった背景を、もう一度作品を最初から時系列に鑑賞して理解してみたい、とこのインタビュー集を読んで改めて感じました。

 

 

 

 

風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)
風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)
▶ 現在ジブリ美術館のみで公開中のショートムービー「毛虫のボロ」の案は、もうそんな前から監督の中にあったのですね!他にもまだ未制作の案もインタビューに出ていたので、見てみたいです‥!ジブリ作品はオンラインでは TSUTAYA TVで観れます♪
銀河鉄道の夜 (280円文庫)
銀河鉄道の夜 (280円文庫)
▶宮崎監督のインタビューに幾度と出てきた宮沢賢治氏の名前でした。

 
 
 
 

浦沢直樹 描いて描いて描きまくる (原画集・イラストブック)

4月 25, 2016


浦沢直樹氏の同名の初個展のオフィシャルガイドブックなのですが、このボリュームが凄いのです。個展もサービス精神の塊のような内容で素晴らしかったのですが(展示の感想はコチラ)、この本も「これでもか!」という程の充実した内容でファンならば思わず買ってしまうような1冊となっています。なんと浦沢氏が語ったインタビュー記事は14万5千字!常にこちらの期待以上のものを与えて下さる、先生のその愛が惜しみないです(笑)

この10年間で大きく変わった、漫画に対する世界の評価。そして私たちの身近な存在であるが故に、評価されにくかった、漫画という文化。 そんな漫画に対する想いや、クリエーションについて、そして今後の活動について語られていました。浦和直樹先生の「モンスター」「20世紀少年」「プルートゥ」「BILLY BAT」と多くの作品が好きなのですが、作品のバックに流れ続けている思想や情熱に触れられて、ファンのみならず、何らかクリエーションに携わっている人にとって、大きなインスピレーションとなるのではないかなと感じました。本書を読んで、漫画家として、そして1人のクリエーターとして、浦沢直樹氏の今後の旅路がますます楽しみになりました。

 

浦沢直樹 描いて描いて描きまくる (原画集・イラストブック)
浦沢直樹 描いて描いて描きまくる (原画集・イラストブック)
▶手抜きは一切無し!まっすぐで本気のエネルギーがとても心地よいです。

 

Invitation (インビテーション) 2006年 05月号 [雑誌]
Invitation (インビテーション) 2006年 05月号 [雑誌]
▶浦沢直樹&宇多田ヒカルの奇跡の対談はこちら!

 

線-sen-

4月 25, 2016

 
 

「点-ten-」と共に2009年に発売された本書。ヒッキーによる1999年2月19日から2008年12月9日までのWEBニッキの書き込みを完全掲載したものです。その間には撮り下しを含むこれまでの写真が載っています。WEBでまだログが読めるこの日記を改めて紙という媒体を通して時系列で読むと、また違ったひとつの大きな思考の流れ、うねり、を感じる事ができます。

「点-ten-」ではインタビュアーと共鳴しながら発せられた言葉達でしたが、こちらの「線-sen」ではヒッキー本人が一人でPCに向かって書き並べられた言葉達。どちらも違った面白さと魅力がありますが、「線-sen-」の方がよりリズミカルに並べられた言葉が印象深くて、心の中で読み上げて行くと、そこにはまるで彼女が作っている音楽が立ち上がってくる様に感じました。「点-ten-」同様味わい深く、色あせない思想が詰まった本で、私にとって大切にしたい1冊となりました。

 

 

線―sen―
線―sen―
▶ボリュームも内容も濃くて、満足度高しです!

 
 
 
 
 

点-ten-

4月 25, 2016

 
 
2009年に発売された、宇多田ヒカルさんの過去10年間分のインタビュー記事+本人の書き下ろしが、ギュッ!と詰まった一冊です。久しぶりにこの本を再入手したのですが、時間が経って改めて読んでみても、彼女の言葉の中に鏤められた、色んな形のキラキラした叡智が色あせていない事に、私自身もビックリしてしまいました。

そのときだからこそ語られた言葉なのだと思いますが、そこには「古さ」や「若さ」を感じさせない、時間に左右されない普遍的な”何か”を感じる事ができました。これから先、私がもっともっと年を取った後に読んでみても、また別の視点から感じるものが沢山あるだろうなと、予感させてくれる、大切にとっておきたい本の一つです。

”畏敬の念を持って、私は過去からのメッセージを受け取る

ーー自己予言となった歌詞、運命を思い出させてくれる偶然の数々、遠い昔の歌手達の声。どんな道を進もうと、やがて家へ辿り着けるんだよ、と彼らは教えてくれる”

UtadaHikaru SINGLE COLLECTION VOL.1 ブックレット「思春期」より

 

点―ten―
点―ten―
▶ ヒッキーファンで未読の方は勿論、何らかの創作活動をされている方にもオススメの1冊です。もう1冊の線-sen-と是非一緒に!

 
 
 
 
 

ponponhimiko

本はまるで旅のようです。それぞれが残した人生という旅の足跡。同じ時代を生きる人も、もうこの世にはいない人も、本を通して時空を超えて交わってゆく。彼らの目を通して見た世界の姿は本当にカラフルで、世界の多様性の美しさを教えてくれます。本が集まる場所が好きで、ジャンルは雑食ですが、スピリチュアル色強めです。

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