社会派ブロガーで有名なちきりんさん。色んな所でお名前を拝見してたのですが、本を読んだのは今回が初めてでした。自分の経験や感情論に振り回される事無く、客観的なデーターを元に繰り広げられる「未来の働き方」論は、新鮮でした。
当たり前過ぎではあるのですが‥そして他の本でもよく出て来ますが、収入ではなく、キーは「支出の仕方」なのだと、個人的に改めてハっとしたものでした。証券会社に勤め、米国での大学院留学、外資系企業に転職したという、ちきりんさん。「人生は2度ある」という生き方を他の本でも提唱されていますが、それでさえ、「て、手堅いー!」と感じてしまうアテクシでしたが‥。
決して夢物語や自由論、精神論を語るのではなく、現実的な社会制度の中で、どのように地に足をつけた形で、それぞれが満足のゆく人生を生きられるか、を論じていました。決して彼女自身の生き方や価値観を押し付けず、ただただ、さまざまな生き方を提案したり許容したりする、この距離感がとても素敵だな、と思いました。