「点-ten-」と共に2009年に発売された本書。ヒッキーによる1999年2月19日から2008年12月9日までのWEBニッキの書き込みを完全掲載したものです。その間には撮り下しを含むこれまでの写真が載っています。WEBでまだログが読めるこの日記を改めて紙という媒体を通して時系列で読むと、また違ったひとつの大きな思考の流れ、うねり、を感じる事ができます。
「点-ten-」ではインタビュアーと共鳴しながら発せられた言葉達でしたが、こちらの「線-sen」ではヒッキー本人が一人でPCに向かって書き並べられた言葉達。どちらも違った面白さと魅力がありますが、「線-sen-」の方がよりリズミカルに並べられた言葉が印象深くて、心の中で読み上げて行くと、そこにはまるで彼女が作っている音楽が立ち上がってくる様に感じました。「点-ten-」同様味わい深く、色あせない思想が詰まった本で、私にとって大切にしたい1冊となりました。