時間の使い方について、もっといろんな考え方に触れたくて手にとった本書「ロングゲーム」。
作者のドリー・クラークさんは世界のトップ経営思想家の1人にも選出された方だそうです。
そんな彼が本書を書いた動機が、成功者が成功したのは「自分は天才だからできた」と思わせて、成功に不可欠であったはずの肝心な泥臭い努力の話をしようとしない点に疑問を持ったからだそう。
”この『ロングゲーム』で私が目指したのは、成功へのプロセスを「すべて明かす」ことだ。長期にわたる成功を達成するまでには、どんなことが待ち受けているのか。その現実を包み隠さず明らかにしたい。”
つまり、望んだ収穫を得るゲームは長期戦である、ということ。
その長期戦をいかにして乗り越えたら良いのか?
まだ芽の出ていない何者でもない時間を、一体どのようにして過ごせば良いのか?
作者本人や周りの人たちの実例をもとに、プロセスで味わうであろう孤独感との向き合い方や、取捨選択の仕方、人との関わり方など、こと細やかに提案されています。
中々思ったような成果は出なくても、改善しながら続けること。
先日読んだ「まんがで変わる仕事は楽しいかね?」にも描かれていましたが、すべての結果は「実験」と考えれば失敗など存在しない、ということが、本書にも書かれていました。
ついつい物事を短期的に考えて、結果をすぐに求めてしまいがちですが、もっと大きなスケールで人生を捉えてみることで、自分の人生を望む方向へと変化させることができると、本書は応援してくれています。
本書に書かれている内容が果たしてどれだけの人たちの”成功レシピ”となり得るのかは、もちろん私なんぞには分かりませんが、かなり詳細な指南書なので、今まさに高い目標を達成しようとしている方や、これから望む成功を生きてみたいと思っている方にとって、良き相棒となってくれる1冊かもしれません。
そう、世界中にはたくさんの冒険者がいる、ということを、忘れないために!
ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために
▶︎ 個人的に興味深かったのは、作者の中にある強い”成功欲”が、包み隠さず純粋に書かれていたこと。
ここまで開けっぴろげに”成功”を求めている姿を包み隠さず語っている作者は中々少ないような気がします..??
何周も回って、その姿が、清々しい!