先日観たドラマ「星から来たあなた」が面白すぎて、その中でキム・スヒョンさんが演じる主人公ト・ミンジュンが読んでいた本「愛をみつけたうさぎ」がどうしても気になってしまい、今回手にとってみました。
児童文学なので文字も大きく、そして綺麗な挿絵も多くてサクっと読めてしまいますが、内容は子どもだけに限らず、大人も楽しめる普遍的なテーマをそっと優しく、うさぎの人形エドワードに乗せて届けてくれます。エレガントで自分のことだけを愛していたうさぎの人形エドワードが、旅を通してさまざまな人達と出会い愛を学んでいくのですが、ストーリーの最後は思わずホロリとなってしまいました。そして、この本を読んでいたドラマのキャラクターであるト・ミンジュンの心情や、「星から来たあなた」のストーリーとも繋がっていて、ドラマが好きだった私には大変楽しめる内容でありました。
“これまでの短い人生におきたできごとを、エドワードはすべて思い返してみた。1世紀ものあいだ生き続けたら、どれほどいろんな目にあうだろう?
「今度はどんな人があたくしのとことに来てくれるかしら?かならずだれかが来てくれる。いつもそう。どんな人か楽しみだわ」
「だれが来てくれるかどうかなんて、興味ない」エドワードはそっけなくいった。
「ちょっと待って。そんなふうに思うなら、生きつづけていたってなんの意味もないじゃない。それじゃだめよ。心のなかを希望でいっぱいにしなくちゃ。わくわくして待つの。今度はだれが愛してくれるのか。だれを愛することになるのか、楽しみながら待つのよ」“
この人形同士の会話が、とても印象的でした。