2009年に発売された、宇多田ヒカルさんの過去10年間分のインタビュー記事+本人の書き下ろしが、ギュッ!と詰まった一冊です。久しぶりにこの本を再入手したのですが、時間が経って改めて読んでみても、彼女の言葉の中に鏤められた、色んな形のキラキラした叡智が色あせていない事に、私自身もビックリしてしまいました。
そのときだからこそ語られた言葉なのだと思いますが、そこには「古さ」や「若さ」を感じさせない、時間に左右されない普遍的な”何か”を感じる事ができました。これから先、私がもっともっと年を取った後に読んでみても、また別の視点から感じるものが沢山あるだろうなと、予感させてくれる、大切にとっておきたい本の一つです。
”畏敬の念を持って、私は過去からのメッセージを受け取る
ーー自己予言となった歌詞、運命を思い出させてくれる偶然の数々、遠い昔の歌手達の声。どんな道を進もうと、やがて家へ辿り着けるんだよ、と彼らは教えてくれる”
UtadaHikaru SINGLE COLLECTION VOL.1 ブックレット「思春期」より