大好きなアーティスト坂本真綾さん。エスカフローネの頃から大好きで、個人的には声優としてよりも歌手として、これまでもゆる〜くフォローしながら、音楽を聴き続けて来ました。先日新曲「CLEAR」のPVがGYAO!に公開されたと同時に、さいたまアリーナで以前行われた20周年ライブの映像も、期間限定で公開されていました。(現在は終了)実はこのコンサートに私は行っていて、それはそれは最高のパフォーマンスだったのですが、改めて今回映像作品として見てみても、やっぱり最高で。何度も何度も見てしまったのですが、あまりの素敵さに私の中で坂本真綾さん熱に火が付き、改めてこれまで買っていなかった曲やアルバム、そしてまだ手をつけていなかった、本やライブ映像等を買い集め始めてしまうという自体になってしまいました(笑)まんまと無料広告の策略にハマりました (笑)
今回手に取ったこの本「from everywhere」は、かねてからいつか読んでみたいなと思っていた1冊でした。真綾さんが20代最後の年に行った、約5週間のヨーロッパ一人旅の記録なのですが、これまでのことや、旅の間に経験したことや、感じていることが、誠実に等身大の言葉で表現されているのがとても素敵で、真綾さんが旅で見つけたキラキラした宝石を、お土産として、皆と共有させてもらっているような、そんな気持ちにさせてくれました。研ぎすまされた直感を使って、あらゆる所でインスピレーションを受け取ったり、物事が流れるように進んでゆく様子は、読んでいてとても爽快です。「引き寄せの法則」で有名なエイブラハムが言うウォールを手放すって、きっとこんな感じだろうな、と思ったり、よしもとばななさんの本「キッチン」が、ふと思い出されたりもしました。
「everywhere」という曲が生まれた経緯や、この旅をするキッカケとなったエピソード、そして旅先として選んだ場所たちとの不思議な繋がりや経験。ひとつひとつのカケラが、旅の最後には見事に1つの物語として繋がってゆく様子は、本書を通して一緒に旅する読者の私にとっても、強く心揺さぶられるものがありました。さいたまアリーナでの彼女の神憑ったパフォーマンス、そして新曲PVの神々しい美しさは、日々迷ったり悩んだりしながらも、誠実に磨き続けてきた時間の積み重ねがそこにはあったのだと、あらためて気付かされ、アーティストとしても、人としても、とても素敵だなと、益々ファンになってしまいました。