昨年の夏にふとしたキッカケで、初めて見たアニメシリーズARIA。
偶然出会ったことに心から感謝したくなるような、多幸感溢れる内容に、見ながら何度も何度も、温かい涙を流したり、自分の日常生活に潜む美しさに気づかせてもらいました。
アニメ全シリーズを観賞後、原作となったマンガもずっと気になっていたのですが、今回やっとお正月に時間が出来たので一気に読み倒しました!
読んでみて、まず驚かされたのは、その文字の少なさでした。
セリフ、モノローグ、説明、どれもが決して語りすぎず、大きなコマ割りで、美しい絵をメインにストーリーを魅せてゆくスタイルは、これまで私が読んだどの漫画とも大きく異なっていました。
アニメでは採用されなかった漫画だけのエピソードがあったり、逆に原作には無かったアニメオリジナルの部分もあったりするのですが、全体的に感じたのは、とても忠実に、そして大切に、あのアニメーションが制作されていたのだということに、改めて気づかされました。
以前インタビューで作者の天野こずえさんは、アニメを見て漫画の中のキャラクター達の動き方が変わったことや、結末にアイちゃんが登場することはアニメを見たからだと語られていました。
原作の漫画とアニメが共鳴し合い、双方にとても美しい物語が紡がれた様子も、とても印象的です。
読んでいると、アニメを鑑賞していた時のARIAの世界にまた行くことができたような、懐かしい気分になり、やはりアニメ同様、印象的なシーンではウルっときたり、ハートがポカポカしてきたり。
いやはや、なんとも幸せな気分にさせてくれる作品です。
個人的にはアニメから見たので、アニメの方がどうしても印象が強いのですが、双方共に美しい世界が描かれているので、両方お薦めです!
確かに人によっては、ちょ〜っと説教くさく感じられる部分も否めなくもないのですが、それでも、この多幸感溢れる作品は、私にとって貴重な宝物であり、お守りのような存在なのだと、改めて読んで感じたのでありました。
漫画を読んで、アニメをもう一周したくなる衝動がトマリマセン‥‥!(笑)
ARIA 完全版
▶ 現実逃避させるような快楽を与えるのではなく、現実をより美しくする魔法を与えてくれるような作品です✨
ARIA The ANIMATIONシーズン1
▶アニメ未鑑賞の方はこちらも是非ー!私の感想は こちら
満腹論 / 坂本真綾
▶ARIAの世界観は、真綾さんの創作世界観にも繋がっているなぁと感じています。エッセイ集「満腹論」も幸せな気持ちにさせてくれ、私たちの普段の生活を輝かせてくれます☺ 私の「満腹論」の感想は コチラ