ひょんなことで見かけたBS番組「迷宮グルメ 異郷の駅前食堂」。懐かしいお笑い芸人のヒロシさんが、「あなた、なぜそこなの?!」とツッコミたくなるような海外のマイナーな土地の駅前食堂を紹介しているのですが、どうしてその土地だったのか?といった理由やストーリーもなければ、その土地の歴史や観光情報もなく、また現地で会った人たちとの会話もガチでヒロシさんが片言の英語やジェスチャーで行っているので、サブタイトルも入らない(笑)終始オチなどない、すごーくユルイ番組なのですが、既存の情報に溢れた番組内容に疲れている私のようなタイプの人にとって、その行き当たりばったり感や、説明不足な余白や脱力感がとても心地よかったりしました。
久しぶりすぎたヒロシさんの元気そうな姿が気になって、その後色々調べた際にヒットした、ヒロシさんとホリエモンさんの対談。YouTubeをやられていることと、この本のことを初めて知り、益々興味津々。今回本書を手にとるに至りました。
かつて「ヒロシです」の芸で有名になり、一時期は月4000万円も稼いでいたというお笑い芸人のヒロシさんが、その後紆余曲折を経て、自分が本当に好きなことを自分のペースでやりながら楽しくお金を稼げるようになったお話が綴られていました。ホリエモンさんの本「好きなことだけで生きていく」にも通じる、苦手なことや無理は極力排除し、沢山種を蒔き、ノーリスクで、自分が好きなことを(あくまでも自分主軸で)極めて行く生き方を薦めていました。
YouTubeという形が、誰にでも合っている方法だとは思いませんが、若くして成功したYouTuberが書いているのではなく、かつて売れた経験のある50歳近いお笑い芸人のヒロシさんが本書を書いている、という点が、とても貴重だと感じました。「無理をしない」「好きなことをする」これを可能にするには、まずは己を良く知らなければいけないということ。そんなシンプルなことが、「形」はどうであれ、自由に生きていくことへとつながっているのかもしれません。
”失敗したときに恥ずかしいと思ってしまう僕は、有言実行で何かを始めなくてはならないとしたら足踏みしてしまう。僕は無限実行でこっそりやる。ダメだったらこっそりフェードアウトする。こうすれば何かを始めることのハードルがうんと低くなる。いかにすればラクに行動を起こせるかが大切だ。”
”好きなものを突き詰めることが他人の評価につながることはあっても、他人の評価を求めることは必ずしも好きなものを突き詰めることにはならないことは、はっきりいっておきたい。”
”馬鹿らしくなっても、ついつい気がついたらやってしまっている。それが本当の仕事というものだ。こういうことは、対象が好きで、続けていることが気持ちよくなければ成立しないことである。そんな状態で好きなことを気持ちよくやっている時には、金銭的な利益に振り回されないし、他人にバカにされても心が折れない。つまり、自分の軸が、他人や外面的な評価等ではなくて、自分自身に立脚しているのだ。”
働き方1.9 君も好きなことだけして生きていける
▶職人気質のヒロシさん流働き方のアイディアたち。一度自殺に追い込まれるほど挫折した兄さんが見つけた、生き方に対する言葉は、随所随所重みを感じます
【ヒロシの日めくり】まいにち、ネガティブ。──前向きじゃなくても生きていける ([実用品])
▶前向きではないかもしれないけれど、後ろ向きでもない??ヒロシさんの日めくり、シュールでジワります!
[日めくり] まいにち、修造! 心を元気にする本気の応援メッセージ
▶ポジティブ大修造先生の日めくりと対で読むと、更にジワります‥!コチラ参照
「ない仕事」の作り方 – みうら じゅん
▶「ゆるキャラ」や「マイブーム」の生みの親みうらじゅん氏による、仕事の生み出し方論。面白いです!
好きなことだけで生きていく。
▶ホリエモンさんのシンプルなこたえ
僕たちはもう働かなくていい
▶ホリエモンさんのAI時代の生き方考察書
アイ・ロスト・マイ・ジョブ―30日で夢を叶えた女性の日記
▶失業したリル・マセーがその日から引き寄せの法則を30日間実践して、いかに夢を叶えたかを綴ったリアルダイアリー。具体的な波動のシフト方法や赤裸々な感情に対する対処の仕方などが読めます◎彼女が世界中のスピリチュアル・マスターをインタビューするYouTubeチャンネルはコチラ