実は何年か前に1度読んだことがある本書。当時は「ワイルドだなぁ‥!これは私にはできないなぁ‥!」と、どこか他人事のように感じていたのを覚えています。それがここ最近、くしまさんのインスタでヤナさんの森へ行ったお話が出たり、他のところでも、このヤナさんの本が度々紹介されているのが目に留まるようになりました。今読んだら、もしかしたら違った風に感じられるかな??そう思った私は、再び本書を手にとってみました。
ヒッピームーブメントど真ん中に青春を生きたヤナさん。彼女の魂の旅は、とてもカラフルで、「自分自身でありたい」という強い意志に導かれた、美しい織物のような人生の物語でした。沢山の夢からのサインとシンクロニシティーは、彼女が世界に対して心を大きく開いたからこそ流れて来た、宇宙からのギフト。やはり今回読んでも「ワイルドだなぁ!」という感想は相変わらず私の中から出て来ました。特に、第一子出産後に胎盤を持ち帰り、ジャガイモとタマネギと一緒に食べたエピソードは、何度読んでも「オオー!」と思ってしまいます。はっきりと「本当のこと」を言葉で丁寧に相手に伝えることの大切さを綴った、下記の泥棒とのエピソードも、何度読んでも素敵です。
”相手はキョトンとしています。
「私はハワイアンではないけれど、縁があってこの土地に引きつけられて、いま、ここにいさせていただいているだけなので、ペレに感謝して生きています。でも私には子どもがいて、私たちにはお金がいっぱいあるわけではないので、生活のための道具がなくなると、私も子どもも本当に困るのです」
黙って私の話を聞いていた泥棒は、道具を置いて逃去りました。”
本書はカラフルな写真が沢山掲載されており、彼女の現在の森での素敵な生活の様子を楽しむことができます。「こんな風に人って、暮らすことができるんだ‥」「こんな夢を、人は抱くことができるんだ‥」「そしてその夢を、実際に生きていいんだ‥」ヤナさんが自分自身として生きている姿は、人1人が潜在的に持っている大きな創造力と可能性、与えられている自由と愛を、深く深く感じさせてくれます。
”人生とは私たちの思いが最初にあって、それが目に見える形として現れることで、はじめて体験することができます。本来はすべての人間に、創造を現実にする力が与えられています。私たち一人一人がマジカルな存在なのです。そのために生まれてきたのです。いま、ここに、こうして生きていられるということは、いつも、必要なものは全て与えられているということです。”
”人種や国籍にかかわらず、私たちは「いま」というこの時代に、同じ母なる大地のうえにくらしています。私たちの誰もが、あらゆる生き方を創造することができます。愛のある生き方、バランスよく平和に歩く道を、共に選択していきましょう。私たちが私たちらしく生きることが、すべてのものたちがありのままで生きることの力となりますように。”
ヤナの森の生活
▶生き方もさることながら、ヤナさんの壁で仕切られていない住環境もとても創造的。自由に自分の住環境を創造したい人のインスピレーションの種にきっとなるはず!
地球の上に生きる – アリシア・ベイ=ローレル
▶同じくヒッピー世代のアリシアさんによる、ハンドメイドな生活のバイブル的1冊🌟
パーマカルチャー事始め
▶食べ物も家も、結婚式もお葬式も全部自分たちで作る!長野のエココミュニティ・シャロムヒュッテ創設者である臼井夫妻によるパーマカルチャーという生き方
ウォールデン 森の生活 (上) – ヘンリー・D. ソロー
▶1800年代半ば、元祖・森での生活の実践者ソローさん。人が求めているものは、もしかしたらいつの時代も、そんなに大きく変わらないのかもしれません。そして森は深い叡智を与えてくれる、ということも‥‥。
わがや電力 12歳からとりかかる太陽光発電の入門書 – テンダー
▶年1万円のお家で暮らす、ヒッピーのテンダーさんによる自分で電力をつくる入門書
アナスタシア (響きわたるシベリア杉 シリーズ1)
▶シベリアの森で生きる謎の女性アナスタシアによる生き方のビジョンにも、生活のインスピレーションの種がたくさん🌟