本の名前は一昨年くらいから、よしもとばななさんの帯紹介や、友人を通じて知っていたのですが、実際本を手に取ったのは今回が初めてでした。「スピリチュアルかあさん」と「スピリチュアルかあさんの今よりもラクに生きる魔法」の2冊を今回読みました。
作者である大野舞さんは、よしもとばななさんの「花のベットでひるねして」の表紙や、「日本の神様カード」や「日本の信託カード」等のイラストを描かれていたのですね!日々繰り広げられている娘である作者と、スピリチュアルなお母さんとの珍道中(?)やスピリチュアルな学びの数々が、とても読みやすい漫画で描かれていたので、こんなユニークなお母さんがいたら、さぞ毎日が彩り豊だろうな〜!なんて思いながら、一気に楽しく読めました。
お母さんである大野百合子さんも本をいくつも出されてる方ですが、まだ個人的に読んだ事が無いため、彼女のスピリチュアルな力が一体どんな種類のものなのか、ちょっと分からないのですが(マンガの中ではとても幅広く取り組んでいらっしゃる、という印象でしたが‥)、この漫画と、お二人のあとがきを読んでみて、この活動の奥にある想いは、「みんな自分自身であることを楽しみましょう!人生を楽しみましょう!」というメッセージなんだな〜と思いました。それは以前、よしもとばななさんが森本千絵さんとの対談で話していた、「その人の個性を使って、もっているものを全部使いきってから死んで欲しい。みんな全部、生きて欲しい」という言葉とも繋がっているのかもしれないな、と思いました。
以前、石井ゆかりさんがどこかで、こんなことを書いていました。
”だます人が突いてくるのは、人の恐怖心、不安感、コンプレックス、劣等感など。これらを簡単に消そうと言ってくる人に出会ったら、警戒して下さい。逆にこれらを尊重し、更に共に見つめてくれる人に出会ったら、その人は貴方が心から信頼し愛する価値のある人だと思います。”
”スピリチュアル”の名の下、様々な人達が、色々な活動をされ、そこに込められた考え方も多種多様です。私が惹かれるのは、スピリチュアルという看板を掲げていても、掲げていなくても、目指すところが、人々が少しでも自分自身であれる様に、幸せであれる様に、という祈りが込められている活動なのだと、改めて「スピリチュアルかあさん」を読んで感じました。漫画の中に素敵な言葉があったので、ここにシェアさせて頂きます。
”変でけっこう!”「ああ、あの人変わってるよね〜、だから仕方ないか」とまわりに思われたらしめたもの。私たちは、全員が天才芸術家。「私はわたし」「これでいいのだ!」
だから「ポジティブでいなくちゃ」という思いにとらわれる必要もないの。同じ様にその世界にはどっちが優れているも劣っているもないから「人と自分を比較する」意味なんてなくなる。ユニティの時代には。ただ「真ん中」にいればいいの。二元にふりまわされない ニュートラルな世界。そこにいるのは、ありのままの裸の自分だけ。統合の世界にはポジもネガもない。