予約していた「ロシアの響きわたる杉シリーズ・アナスタシア」の第8-1巻が本日無事届きました!
前作から2年。
発売日を楽しみにしていたので、一気に読み終わってしまいました☺
前作は登場回数が少なくて個人的に寂しかったアナスタシアもカムバック!
いつの間にか大きくなった9歳の個性強めの息子も登場し、久しぶりに物語にも進展があったのは嬉しかったのですが、やはり6巻までの情報量に比べると新しい情報は少なく‥。
前作7巻同様、作者ミグレさんの主義主張がどんどん強くなっている印象が個人的には残りました。
本書の原書がロシアで出版されたのが今から15年も前の2005年。
日本語訳の前作から2年という時間が空いているのと、原作が書かれた時代や文化的背景が重なって、読んでいるとまるでタイムマシーンに乗って過去にタイムスリップしているような不思議な感覚に‥!
今回本書の中で言及されていた民主主義に対する思想も、本シリーズの根底にずっと流れている社会主義的な思想、近代文明や資本主義に対する批判は、作者の母国であるロシアの歴史や社会的背景を考えればとても納得いくものですし、現在の社会や世界情勢に不満を抱く人たちが共感する部分も多い思想なのかもしれません。
作品がまとっていた不思議なファンタジーの魔法を、作者自らの手で解いているようにも感じられた本作と前作。
オズの魔法使いの正体がチラッチラッと見えちゃったような、何だか寂しい気持ちが正直よぎりましたが、
今まで読み続けてきたからこそ気づけたことの数々や、これまでアナスタシア・シリーズから頂いた沢山の楽しいイメージのカケラに感謝しながら、ユートピアと幸せと自由は同義語ではないだろうなぁ‥、なんてことを改めて考えました。
新しい文明 上 (アナスタシアロシアの響きわたる杉シリーズ)
▶ 原作は全10巻なので、シリーズも残すところあと2冊。
日本語訳が全て出る頃には(2024年??)、世界情勢もまたすっかり変わっていそうですね
本書はアナスタシアジャパンさんでも購入できます♪
アナスタシア―ロシアの響きわたる杉シリーズ1〜7巻
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これまでのアナスタシア・シリーズ本に対する私の感想は
1巻
2巻
4巻
6巻
7巻
(何故か3巻&5巻の感想が抜けてますが‥)